Gift 〜5〜


目を覚ますと、もう外は明るかった。時計を見ると8時過ぎている。あれから何回したのだろう?10代の僕も彼の性欲には負ける。とても30代とは思えない。僕は何回も達かされ、彼も何度も僕の中で果てた。

彼はいつも僕より早く起きるのに、今日はよく寝ている。かわいい寝顔。そっと唇にキスをしてみる。が、反応がない。もう一度。今度は唇を啄ばみ、吸ってみる。だめだ、キスが返ってこない。熟睡してる。僕は掛け布団をどかして彼の上に跨り、彼の両腕を左右に広げた。無防備な姿がなんて可愛いんだ。僕は彼に覆いかぶさり、本格的に襲おうとした。が、やめた。よくよく考えたら、彼は疲れてたんだ。2週間も出張していて昨日帰ってきたのだもの。(なのにあの精力はなんだったんだ!?)

僕は諦めて彼の腕を元にもどし、掛け布団を戻した。しばらく横になっていたが、目も覚めたことだし、先にシャワーを浴びることにした。そっとベッドから出てバスルームへ向かう。バスタブにお湯をはりながら、頭からシャワーを浴びる。しばらくそのままボーッとする。

昨日は本当にたくさんHしたなー。当分できないぞ。精巣も空っぽだよ、きっと。お尻もちょっと痛いし・・・。なんか体重も減った気がする。さすがに青山さんも今日はしないだろ。ん?精巣を空っぽにするほどHをしたんだよね。・・・・その分僕の中に入ってるんだ。もったいないけど、洗わなきゃ。帰りに出てきちゃったら車を汚しちゃう。

先に全身を洗ってシャワーで流す。腹部や後孔付近の射精の跡はこれで取れる。シャワーを止め、後孔に力を入れてみる。けど、出てこない。もう固まっちゃったのかな?吸収しちゃったとか?まさかね。いつもは彼に洗ってもらうと、翌朝だってたくさん出てくるもの。やっぱり指入れないとだめかな?とりあえず入れてみようかな。オナニーするとき後ろも使うけど、そういう気分じゃないときに指入れるのって、なんとなく抵抗がある。しかもこんな朝から。右手の中指を後孔に当て力を入れてみる。と、その瞬間。バスルームのドアが開いた。

「・・・・おまえ・・」
「あ、起きたの?おはよう。先にシャワー・・・」

黙ってドアを閉めると、僕の体の向きを変え、壁に手をつけさせた。ちょっと乱暴に感じたけど、洗ってくれるのかな?と思ってそのまま従った。

「おまえ、まだ足りなかったの?」
「へ?」
「俺が寝てる間に隠れてオナニーかよ?」

そう言いながら、朝勃ちしたそれを僕の後孔に押し付け2度3度擦り付けると挿入しようと力を入れた。僕は一瞬腰を引き逃げようとしたが、彼の手が追いかけてきて腰を捕まえる。

「待って!違うよ。ちょっとっ!」
「違わないだろっ!勝手に風呂場で尻弄りやがって。」
「だからっ!違うってば!ちゃんと話聞いてよ!」
「・・なんだよ。」

彼のペニスはまだ僕の後孔付近に擦りつけられている。左手は僕の乳首を弄りながら。

「洗おうとしたんだってば。」
「え?」
「昨日いっぱいしたし・・・」
「そんなの、いつも俺が洗ってやってるだろ?」
「だって・・・寝てたから。」
「なんで起こさなかった?」
「疲れてると思って。仕事大変だったんじゃない?ちょっと起そうとしたけど、起きなかったよ。」
「・・・・そっか。悪い。まだ足りないのかと思ってカッとなった。」
「そんな・・ぁ・・あの・・わかってくれたなら、その・・もう離して?」
「んーどうしようか。感じてきただろ?」

確かに。だって、何度も何度も撫でるんだもの。気持ちいいに決まってる。だけど、もう無理。これ以上したら切れちゃうよ。それに、もう何もでない。

「僕これ以上したらこわれちゃうよ。ね、お願い。するならせめて夜にしよ?今夜泊まっていいでしょ?」
「もちろん。明日の夜送ってくつもりだけど。」
「じゃあ、ね?今夜またしよう?」
「んー・・・」
「あ、時間ないんじゃない?チェックアウトしないと。」
「いや、そんなの・・・」
「それにね、早く洗わないと。中で固まってるみたいで出てこないんだ。」
「だから指いれてたのか。」
「うん、まだ入れてないけど。洗ってくれる?」

彼は体を離し、僕の後孔に指をあてた。指の腹をつけ2〜3回円を描くと、ツプリと挿入する。もう一本足して奥まで挿入し、開くように動かす。

「っっ・・」
「痛いか?」
「少し・・・でも大丈夫。」
「少し赤くなってるぞ。昨日いっぱいしたもんなぁ。」
「(おまえが言うな!)そ・・・だね・・・」
「腹に力入れてみろよ。」
「んっっ・・」
「出てきた・・・・」

ボタッ、ボタッと、床に落ちる。止め処なく流れる白く濁った昨夜の名残。直接床に落ちず、僕の太股を伝う流れもある。僕はシャワーの蛇口をひねった。背中にお湯が当たり、足元へ流れていく。

「どう・・・全部・・でた?」
「たぶん。もう出てこないよ。」
「ありがとう。」

僕は腰を引き、彼の指を抜いた。振り返ると、完全に屹立した彼の股間が目に入った。僕は黙ってひざまづき、彼のペニスを口に含んだ。

これは彼のマンションに泊まった翌朝のお決まりのコースだ。というか、彼のマンションにしか泊まったことはないし、それもまだ数回だけど。前の晩に中出しされた彼の精液を、翌朝彼が自分で洗い流す。僕はその光景を直接見ることはできないが、彼がどれだけ興奮しているかが想像できる。僕の孔から自分の精液が流れ出るんだ。さぞかし興奮するだろう。それを見て彼はいつも勃たせてしまう。前の晩に何回しても、毎回同じように反応してしまうのだ。それが彼の可愛いところでもある。だから僕は彼を口で達かせてあげる。僕の前でそんな無防備な姿を見せてくれる彼が愛しい。

彼の息が荒くなり、僕の頭に手を置いた。射精のときが近い。彼と付き合って、僕はだいぶ上手になったんじゃないかと思う。最初の頃は「そんなんじゃ勃たねー。」なんて言われたっけ。
頭に置かれた手に力が入り、彼の腰が前後に振られる。舌先で割れ目を強く擽ると、それは更に硬さを増し、口の中で膨張する。あごが外れそうになるが、こらえて上下に顔を動かす。すると、更に強く頭を抑えられ、口の中に青山さんの味が広がる。僕はそれをこぼさないように飲み込む。昨日アレだけがんばっちゃったから、さすがに今日は少ないし、さらっとしてる。

舌で彼のペニスに付いた精液を舐めとっていると、僕の肩を持って立ち上がらせ、抱きしめてくれた。昨日から何度抱きしめられただろう?抱きしめられるたびに愛されている実感がわいてくる。キスを交わすごとに彼の愛が伝わってくるようだ。

「もうでろよ。のぼせるぞ?」
「ううん。待ってる。一緒に出るから。」

そう言って僕はバスタブに入った。彼のマンションより広いバスタブ。足を伸ばしてもまだ余る広さ。彼が体を洗うのを縁に肘をついて見つめた。今は力なく下を向いて揺れるそれが、何度も僕の中に入ったんだなぁ。あのカリの部分が僕の中を押し広げたんだよなぁ。

「なんだよ?」
「えっ!?いや、別に。」
「ふーん。何考えてんの?」
「何も。」
「なんだよ。言えよ。」
「えー・・・昨日は・・激しかったなーなんて。」
「おまえ2回も意識飛んだだろ?あ、風呂入る前も合わせて3回か。」
「・・・・・・・」
「ん?何赤い顔してるんだ?のぼせたのか?もうでたほうがいいぞ。俺もでるから。」

彼は先にドアを開けバスルームから出て行った。・・・・・2回も意識飛んだんだ。知らなかった。恥ずかしい。穴があったら入りたい。失態だ。感じやすいのも考えものだよなぁ。

「ゆうきー早くー。」
「いまいく。」

ここにいてもしょうがない。本当にのぼせるだけだ。バスタブから上がり、バスルームを出ると、バスタオルを持った彼がいた。僕にタオルを手渡し部屋へ戻った。が、その瞬間「あーっ!」と彼が大きな声を上げた。なんだろう?体を拭きながら部屋に行くと、彼が僕のパンツを指先でつまんでいた。あーーーっ!!昨日そのままに・・・・。

「どうする?」
「どうしよう・・・・とりあえず洗う!」

彼からソレを受け取り、洗面所で水に濡らす。こすってみたけど、乾いた塊が取れない。石鹸をつけて何度もこする。背後から彼が覗く。

「諦めろよ。ノーパンで帰るしかないだろ。」
「うん、でもこれは持って帰るから。」
「えー無理だよ。捨てちゃえよ。」
「やだよ。せっかく買ってもらったのに。」
「また買ってやるって。」
「違うよ。初めて買ってもらったものじゃないか。そんなに簡単に捨てられないよ。」

石鹸でこすったらだいぶ落ちたかな?帰ったらちゃんと洗濯しなくちゃ。きつく絞っていると、背後からまたもや彼に抱きしめられた。

「ゆうきぃ〜」
「うわっ」
「おまえ、可愛いこと言うなよ。またしたくなるだろ〜。」
「ちょっ・・なに言ってんの。離してよ。」
「でもなぁ、初めて買ってやったのはローターだろ?」
「!」
「忘れるなよ。あんなに喜んでたじゃないか。」


肌に直接Gパンを履くのは初めてだ。生地がザラザラしてて、刺激が強そうだ。昨日のシミは残ったままだけど一応乾いてるし。そうっと引き上げ、ペニスを押さえながらファスナを上げる。悔しいけど、剃っててよかったかも。毛1本でも挟んだらかなり痛いぞ。

「いってーな、本気で突き飛ばすなよ。背中うったぞ。」
「口きかない。絶対もう口きかない。」
「(それ口きいてるだろ)そんなに怒ることじゃないだろ。あーいてー。」

デリカシーがない!この人のこういうところは嫌いだ。でもこれは一生治らないだろう。

何度も「もって帰らないのか」と確認されたけど、ローターは置いてきた。持ち帰っても処理に困る。また使われても困るし・・・捨てるのも恥ずかしいし。

ホテルをあとにして、途中で朝食をとろうかという提案も却下し、とにかく帰途を急いだ。パンツを履いていない僕には車から降りるなんて無理なことだ。まっすぐ帰るしかなかった。僕の手の中には小さく折りたたんだ湿ったパンツがあったし。


部屋に着くと、僕はまっすぐ洗濯機のある洗面所へ向かった。湿ったパンツを洗濯機に入れる。そういえば、出張中の彼の下着などがそのままであることを思い出した。リビングに戻ると、彼がスーツケースから荷物を出している。

「洗濯物ちょうだい。一緒に洗っちゃうから。」
「サンキュ。これとこれ。」

受け取ってまた洗面所へ向かう。あ、そうだ。先にパンツ履こう。昨日彼から貰ったパンツを取りに寝室に向かう。リビングを横切ると彼はまだスーツケースを漁っていた。なんだろ?通り過ぎようとすると呼び止められた。

「ゆうき、これお土産。」

彼の手の先には鍵が光っている。

「お土産?」
「ここの鍵。やるよ。」
「鍵・・・・・」
「無くすなよ。」

鍵・・・この部屋の鍵!

「あー腹減った。メシ食いに行こうぜ。冷蔵庫の中なにもないし・・・って、なに泣いてるんだよっ!」
「だって・・・だって・・・鍵貰えるなんてぇ・・・思ってなかったし・・・・・」
「あぁ、泣くなって。しょうがないな。ホラこっちこいよ。」

またもや彼に抱きしめてもらい、子供をあやすように背中をポンポンとたたかれた。

「服も買ってもらって下着も・・・・たくさんお土産もらって・・・僕何もあげられないのにぃ・・・」
「泣くなってば。服なんかは土産じゃないよ。土産は鍵だけだ。(ホントはローターもだったけど・・・)」
「じゃあ服はなんで買ってきたの?」
「生活必需品だろ?鍵渡したら入り浸るだろうし。泊まることも増えるだろうし。ほら鼻かめよ。」
「ふぇっ・・・ありがとおぉ・・」


僕は下着を取りにいく必要がなくなった。「せめて今夜」と言ったにもかかわらず、今また彼に抱かれようとしているから。

 

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おしまい♪

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