Shape of my love 〜2〜


僕は青山さんの部屋の入り口まで来た。駐車場には車があった。駅から戻る道でも会わなかった・・・・・僕を探してくれなかったんだね。飛び出した僕を追いかけてくれなかったんだ。そうか・・・・・

ドアの前に立っても、中に入る勇気はない。最後に青山さんと話したかったけど、二人のジャマをしてはいけないという気になった。泣き喚いたら楽だけど、最後まで子供だなんて思われたくない。鍵はドアの郵便受けから中に入れておけば後で気づくよね。

僕は首から鎖を引っ張り、ネックレスを外した。1,000円の鎖に高級マンションの鍵。僕と青山さんみたいだ。釣り合ってない。有頂天になってたバカな僕と、相手ならいくらでもいる彼。いつまでも鍵を見つめていてもしょうがない。一度も使うことが出来なかったこいつともお別れだ。僕は鍵にキスして、郵便受け口から中に落とした。

これですっきりだ。これで・・・・・。

もうここには用はない。もうここには来ちゃいけない。帰らなきゃ。僕は絶対に後ろを振り向かないと決意し、ドアから離れ、歩き出した。足ってこんなに重たかった?

数歩歩いたところで、玄関のドアが開き、名前を呼ばれた。振り返ると青山さんが走ってこっちに向かってくる。どうしたんだろう?

「ユウキ!おまえ、どこ行ってたんだ!」
「駅・・・でも今帰るところで・・・」
「ばかっ!心配したんだぞ。」

青山さんに抱きしめられたが状況が掴めない。何がどうなってるんだろう?僕のことを心配?でも探しにも来ないで。それに濱田さんが・・・・二股かける気なのかな?

「とにかく中入れよ。」
「僕は今帰るところで・・・・・」
「いいから!こっち来いよ!」

青山さんに引きずられるように部屋に連れ戻された。足が縺れて上手に歩けない。玄関のドアを開け、中に入る。なんだか懐かしい匂いがする。だけど、この廊下の先にはあの人がいるんだ。あの人の前で別れ話をされちゃうのだろうか。僕はそれに耐えられるかな・・・。でも最後は絶対取り乱したりしないで、キレイに別れないと。縋ったりしちゃいけない。それが大人の別れ方だもの。

「やあ、お帰り。早かったねぇ。」

やっぱりいた。僕は目を合わせられず、視線を外した。

「濱田、帰れよ。」
「えーさっきの続きをしましょうよ。まだ達ってないでしょ、お互いに。」

ああ、やっぱりそんなことしてたんだ。僕がいなくても平気なんだな。そっか・・・・・。息が苦しくなってきた。脈が速くなったのが自分でもわかった。


「あの・・・僕帰りますから・・・」
「ユウキは黙ってろっ!濱田、お前いい加減にしろよ。」

僕が帰ろうとしても、青山さんが僕の手首を握って離さない。

「こいつにこんな顔させやがって!何が楽しいんだ!」
「俺だって先輩のことが好きだって何度も言ったじゃないですか。」

やっぱりこの人青山さんのこと好きなんだ。初めて駅であったとき、あれ絶対僕のこと睨んでたんだ。汗が噴出すようだ。フラフラする。もう顔を上げていられない。僕は足元に視線を落とした。が、青山さんが僕のあごを持ちあげ、強引に唇を重ねた。いやだっ!もう放っておいて!離れようとしても強く抱きしめらて動けない。その姿を見て濱田さんが声をあげた。

「濱田、さっき俺言ったよな?『抱かれたかったら勃たせてみろ』って。」
「はい、だから俺は・・・」
「勃ったか?」
「え?」
「俺のは勃ったか?」
「・・・・・・・・」
「言っただろ?お前には無理って。俺は・・・ユウキじゃなきゃ勃たないよ。」

え?今なんと?また強く抱きしめられ、息が止まる。

「ユウキ・・・そんな顔するな。泣きたかったら泣けよ。」
「・・・・・」
「ちゃんと考えろよ。濱田になに言われたか知らないけど、お前は誰を信じるんだ?」

僕が誰を信じるか?

僕が誰を?僕が・・・僕は・・・・僕は青山さんを信じる。

一瞬でも疑った僕は恋人失格だ!確かめもしないで勝手に終わりだと思い込んで。僕はなんてばかなんだ!急に涙が溢れてきた。しゃくりあげるだけで言葉が出ない。青山さんが指で涙を拭ってくれた。

「濱田、もう一度言うよ。帰れ!これで帰らなきゃ窓から落とすぞ!」
「・・・・わかりました。帰ります。・・・ばかばかしい!」

濱田さんはハンガーにかけてあったスーツとワイシャツを取り、着ながら言った。

「俺が会社で言いふらしたらどうします?先輩がゲイで高校生と付き合ってるって。
 女子社員なんて引くでしょうね。」
「それは・・・・あのっ・・・僕が勝手に付きまとってるだけで・・・・」
「ユウキ黙って。」

青山さんは僕に優しいキスをしながら言った。濱田さんの方を見もしないで。

「言えば?俺困らないし。」
「・・・本当に?いいんですか?」
「事実だもんな。それに、俺は女にもてようと思ってないし、こいつ以外の男と付き合う気もない。」
「わかりました。言います。」
「いいよ。それよりお前困るんじゃないの?なんでそんなこと知ってるのか聞かれるよ?」
「あっ・・・」
「そしたら俺が説明しなきゃいけないよな。濱田に襲われそうになってチンポ握られたって。
 でもやつは勃たせられなかたって。な?」
「・・・・・」
「でも見てみろよ。ズボンの上からでもわかるだろ?今勃ってるって。
 ユウキがそばにいるとすぐこうなっちゃうんだ。おまえじゃだめだけど。」

濱田さんはドスドスと音を立てて玄関に向かい出て行った。

「さてと、ユウキちょっと座れよ。」

青山さんに手を引かれ、ソファに隣同士に座った。

「で?何があったんだ?」
「・・・・・」
「教えて?」
「・・・・朝来たら・・・」
「うん。」
「朝来たら濱田さんが居て・・・・青山さん寝てて・・・」
「それで?」

しゃくりあげ、涙がポタポタと垂れる。さっきの取り乱さないって決心はどこにいたんだ?

「ごめんなさいっ・・・僕早とちりして・・・」
「そんなこと聞いてないだろ?」
「どんどん悪いほうに考えて・・・・青山さんのこと信じなかった。」
「それはひどいな。」
「ごめんなさい!二度とこんなことしない。青山さんの言葉だけ信じる!」
「当たり前だろ?彼氏を信じないやつがどこに居る?それじゃ付き合ってる意味ないよ。」
「ごめんなさい。ほんとにっ・・ごめんなさい・・・・」
「もういいよ。謝ってもらいたいわけじゃない。あいつを泊めたのが間違いだったし。」
「ごめっ・・・ふぅぇ・・・ごめ・・・なさ・・・はぅっ・・・」
「いいってば。こんなに泣かせて・・・俺も悪かったよ。もう泣き止んで。」

抱き寄せられそっと唇を合わせる。唇の先だけが触れ合うようなキス。

「あっ!」
「なに?」

僕は青山さんの手を振り解き、玄関へ走って行った。大事なものを忘れていた。郵便受けを開き、中からネックレスを取り出した。あぁ、あってよかった。またこれを付けてもいいんだ。二度と外さない。絶対外さない。首にかけるとまた涙が溢れてきてしゃくりあげた。僕ほどばかな人間は居ない。本当にばかだった。一番大切な人を信じないなんて。

ふと後ろから抱きしめられた。背中が温かくなり、彼の愛情を感じる。

「急に走ってくから逃げたかと思った。」
「ごめっ・・なさい・・ひぃっく・・・これ・・取り・・・うっく」
「もう泣くなって。明日目腫れるぞ。それ、ネックレスにしたのか。」
「うん・・・こうしておけば・・・・無くさないし。それに・・・」
「なに?」
「・・・・・ひみつ・・・・」
「なんだよ!隠し事は無しだろ?」
「うん。隠し事なんてしない。でもこれは秘密。」
「わけわからん。」

腕を掴まれ、寝室へ連れ込まれた。


昼間の明かりが差し込む部屋で、互いに見詰め合う。彼の顔をじっと見ているだけで、僕の息は荒くなってしまう。またもや涙が止まらない。改めて彼のことを愛しているのだと実感する。目も、唇も、頬も・・・・首筋も、全て僕のものなのだと思いたい。僕は彼のものだけど、彼も僕のものだと信じたい。

彼の顔を見上げることに少し疲れ、視線を胸元へ移す。あれ?シャツのボタンがずれてる。どうしたのだろう?

「ボタンずれてるよ。」
「え?あ、本当だ。」
「どうしたの?珍しくない?」
「・・・別に。外して。」

シャツのボタンをひとつずつ外していると、彼が僕を抱きしめた。僕の両手は彼と僕の間にあり、強く抱きしめられると、胸と手の両方が痛んだ。やっとの思いで手を引き抜き、彼の腰に回す。僕が苦しいと気づいたのか、少し力が緩められる。僕の耳に密着した彼の胸からは、大きな鼓動が聞こえる。

「ゆうき・・・今日は本当に悪かったな。ごめんな。」
「なぜ謝るの?僕が勝手に思い込んで・・・・」
「違う!・・・・お前のあんな顔見たくなかった。」
「僕?」
「あんなっ・・・無表情のおまえ・・・見てて怖くなった。魂が抜けたような。もう何も目に映ってないっていうか。いつもすぐ泣くお前が泣きもしないで無表情で。」
「僕は・・・」
「二度とあんな顔させない。二度とあんな思いはさせないから。」
「・・・・・・うん。」

僕は涙が溢れてそう言うのが精一杯だった。溢れる涙は青山さんが拭ってくれたけど、次から次へと溢れ止まらない。

「お前はまた・・・ホント泣き虫だな。」

青山さんが泣かせるんじゃないか。何もなければ僕だって泣きはしない。そうやって僕のほしい言葉をくれるから。

「泣き止めって。体中の水分出てるんじゃないのじゃないの?脱水症状になるぞ。」

ベッドに押し倒され、いつもより長いキスで互いの舌を感じあう。彼の熱い舌。僕の口の中で蠢き、頬の内側や歯の裏まで舐めまくる。だが、いつもみたいにすぐに服に手を入れたり股間を弄ったりしてこない。どうしたのだろう?

「泣き止まないと、この先つづけないよ?」
「泣き止む!今すぐ泣き止む。・・・もう泣かないからっ・・・」

僕は彼の手を捜す。見つけた手を繋ぎ、そのまま僕の股間へ導いた。そしてまたキス。僕の股間の上の手は全体を包み込むように撫でると、2本の指で形を確かめるようにペニスをなぞる。僕も、彼の股間へ手を移した。彼ももう硬くなっている。互いにリズムを合わせるように、ペニスの上に手を這わせる。

彼は体を離し、ベッドから落ちていた僕の足も持ち上げ、頭も枕の上に乗せた。シャツとTシャツを脱がせる。Gパンのホックを外し脱がす。靴下も。そして、下着に手をかけ、躊躇することなく脱がす。明るい中で、僕は全裸になった。

「僕だけ裸はやだ・・・恥ずかしいよ。」

クスッと笑ってすばやく服を脱いだ。僕の左右の膝の横に自らも膝をつき、僕の全身を彼が見つめる。彼のペニスは既に腹にぴったりとくっつき、それに隠れて臍も見えない。早くひとつになりたい。でも彼は僕の裸を見つめるだけだった。視線が顔から胸、胸から臍、そして屹立した股間へ移る。恥ずかしくなって僕は目を瞑った。

「あまり見ないで。恥ずかしい。」
「腰・・・細いな。」

そういうと、指先が僕の腰骨の辺りをなでる。たったそれだけで僕は声を漏らしそうになり、手で口をふさいだ。

「声聞かせて。」
「でも・・・まだしてるわけじゃないのに。」
「感じるだろ?これだって立派なセックスだ。」

僕の口から手を剥がし、チュッとキスするとベッドの上に置いた。また腰骨に指を戻し、何度も撫でる。片方の手は臍から胸へ。乳首の周辺をなぞり、乳首には触ってくれない。

「ちくび・・・さわって・・・」

周囲をなぞっていた指先が中心に触れる。

「っ・・・」
「乳首感じる?」
「うん・・・・・」

腰骨と乳首を触りながら、僕の上に覆いかぶさる。僕の脇の下から背中に向けて腕を入れ、抱きしめられる。互いに唇を求めあい、僕も彼の背中に手を回すと、自然とペニス同士が触れ、ついに僕は声を漏らす。

「はぁっ・・・」

彼はペニス同士がより擦れ合うように、腰を左右や上下に動かした。僕のからは既に先走りが溢れているだろう。腹の上がところどころ濡れいてるのがわかる。

「ゆうき・・・・もう入れていい?」
「えっ?いいけど・・・・」

大抵は焦らされて僕が入れてとお願いするのに、今日は珍しく彼が先に聞いてきた。早くひとつになりたかったし、僕はかまわないんだけど。彼が体を離して枕もとのローションに手を伸ばした。

「僕がつける。」

僕は体を起こし、彼からローションを受け取る。腹についた彼のペニスを押し下げ体に垂直にすると、その上にローションを垂らした。ローションが垂れ落ちそうになるとそれを拭い、全体にまぶすようにグチャグチャと塗りたくる。ローションで光る彼のペニスは、まるで今射精を終えたかのように光り、とてもエロティックだ。

彼は突然僕からローションの容器をとりあげ、枕元に置いた。そのまま押し倒され、彼の太股の上に足を開いた僕の腰を乗せる。彼のペニスが僕の後孔に当てられた。

「ごめんな、ゆうき。」

そういうと、僕の腰を彼に向かって押し付けた。まだ慣らしてない僕の後孔が悲鳴をあげる。けど、なんとなく彼の気持ちがわかったから、僕は何も言わずにその痛みに耐えるだけだった。僕の後孔を傷つけないように、ゆっくりゆっくり少しずつ進入してくる。少し進んでは少し抜き。僕の後孔は彼を引き入れるように収縮し、奥へ奥へと誘う。

彼の目が結合部分をじっと見つめ、時折眉を顰める。僕は下から彼の顔をじっと見ていた。僕が収縮すると、彼の眉が動く。ふと彼が僕の視線に気づく。僕の目を見ながら、奥へ進める。彼のペニスが僕の腸内を掻き分け、奥へ進んでいる。彼の腹と僕の尻がくっつき、最奥まで到着したことを感じた。目を伏せ、快感に堪えながら、もっと奥へと侵入しようとする。圧迫され僕は少し苦しくなる。

「・・・・・動いて・・・・もっと・・・かんじさせて・・・」
「俺の入ってるのわかる?」
「わかる・・・・あついし・・・おくまで・・・」
「俺も・・・おまえの中が動いてるのすごいわかるよ。」

腰は密着させたまま、僕に覆いかぶさりキスをする。そのまま僕の両足を担ぎ、抜き差しを始めた。ローションをタップリつけたとはいえ何も慣らしていなかった後孔は、彼が入ると皮が中に巻き込まれ、でると外へ引き出される。ペニスが擦れるたびに少し痛みが走ったけど、次第にそれが快感へと変わっていく。

肩に担がれた足が落ちないように、太股を腕で固定し、片手は僕のペニスを、片手は乳首をまさぐった。直接ペニスを触られ扱かれると、どうしてもすぐに達ってしまいそうになる。

「はぁぁっ・・・ぼくぅっ・・・もう・・・・ごめ・・・あああぁぁぁあっ・・・・」

あっけなく射精してしまった。彼は一瞬動きを止めたけど、すぐに動き出す。精液でグチャグチャの僕のペニスも揉みながら。

「ごめんなさい・・・ぼく・・・いつもさきに・・・」
「いいよ。次は一緒に達こう?」

達したばかりの敏感なそこは、すぐに力を取り戻した。次第に彼の動きが激しくなる。いつもより硬い彼のペニスが、僕の腸内を攻める。腸壁のあちこちに当たりながら、その刺激を楽しんでいるようだ。肌がぶつかる音と、僕たちの息遣いが室内に響く。

「ゆうき、悪い。俺も・・・でそう。」
「あっんぅ・・・ぼくのなかに・・・はぅっ・・・いっぱい・・・いっぱい・・・だしてぇっ・・・」

腰を数回グラインドさせ、そして一気に動きを速める。彼の先走りとぼくの腸液が、結合部分から溢れ、背中に流れる。更に動きが速くなり、腸壁を強く刺激する。うっと呻き、彼の動きは止まった。腸内では激しく痙攣しながら精液を吐き出して、尻に触れた彼の睾丸もピクピクと痙攣している。一滴たりともこぼしたくないと思い、僕は後孔に力を入れる。永遠に続くかと思われた僕の中の痙攣は次第に弱まり、彼はぁーと息を吐くのと同時に止まった。

彼は肩に担いだ僕の足をそっと降ろし、ペニスが抜けないように気をつけながら、僕を起して壁に寄りかかるように座った。僕は彼に跨り、彼に抱きついた。すると、僕の腰を持ち、肌を密着させたまま、少しずつ前後に動かした。

「俺の精液が・・・・・お前の中で・・・・」

結合部分はグチャグチャと卑猥な音をたて、おそらく中から溢れたのであろう互いの体液が彼の陰毛まで濡らしている。僕の中の彼が硬さを取り戻しつつある。僕は自分のペニスを握り、早く硬さを取り戻すよう、亀頭を指先で摘み刺激を与えた。と同時に彼の乳首を舐め、吸い付いた。僕の中で彼が跳ねる。

今日は彼が望むだけ抱かれたい。壊れてもいい。肛門が切れてもいい。彼が満足するまで僕は彼を受け入れるんだ。何度でも。
僕は彼の首に手を回し、唇を合わせた。


冷たい感触で目が覚めた。手で確認すると顔の上にタオルが置いてあるようだ。

「気がついたか。」
「うん。これって?」
「お前明日学校休んだほうがいいぞ。瞼がすごく腫れてる。」
「うそっ!あ・・・・泣いたから・・・」
「そう、いかにも泣きましたって顔してる。いろいろ勘ぐられるぞ。」

僕はタオルをどけ、目を開けた。瞼がものすごく重い。やばいな、きっとすごい顔だ。体を起こすと腰が痛んだ。ふと見ると、胸や腹には射精の後がたくさん残ってる。彼は満足してくれただろうか?腰の痛みや肛門に残った異物感からすると、満足してくれたと思うのだけど。

「今風呂沸かしてるから。」
「ありがとう・・・ねぇ、そんなにヒドイ顔してる?」
「う・・・ん・・・一重になってるし。」
「そう・・・」
「明日は俺も早く帰ってくるから、ずっとここにいろよ。」
「え!?いいの?」
「学校に連絡はしろよ。家にも。」
「する!」
「よし。」
「じゃあ、夕飯の準備しておくね。」
「無理するなよ。なんか食いにいくいか?俺が作ってもいいし。」
「なんだよ。ひどいな。ちゃんとできるって。」
「ハイハイ、期待してないよ。」
「・・・・・・・」
「なに?怒った?」
「あのさ・・・朝って食べないの?」
「なにを?」
「朝ごはん。」
「は?食うだろ?いつも一緒に食ってるじゃん。」
「朝はコーヒーだけなんてことは?」
「なんでそんなこと聞くんだ?」
「いいから答えて。」
「朝はー・・・必ず食うよ。食わないと午前中仕事にならないし。」
「ふーん・・・・」
「なんだよ?あーでも仕事で地方とかいくだろ?接待が続くと朝抜くことあるかも。二日酔いになるし、
 胃はもたれるし。あと寝坊したときとか。」
「ふーん・・・・」
「だからなんで?」
「ヨーグルト好き?」
「ああもちろん。いつも一緒に食ってるだろ?今さらなんだよ?さっきから変なことばっかり聞いて。」
「僕もヨーグルト好き。」
「は?」
「今日、一瞬嫌いになったけど、でもやっぱり好き。」
「お前の話はホントわけわからん。」

 

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