Gift 〜1〜


あれから2週間、2日に1回電話をくれたけど、メールも毎日くれたけど、でも、会えないのはやっぱり寂しい。
肌で彼の体温を感じたい。耳元で彼の声を感じたい。
でも!今日ようやく彼が帰ってくる。永かった・・・

昨夜のメールでは5時には着くってことだったので、僕は待ちきれず駅で待つことにした。家に着いたら僕を迎えに来てくれて、そのあと食事に行こうという約束だったけど、どうしても早く彼の顔を見たかったから。
学校を途中で抜け出して、制服姿のまま駅に向かった。着替えに帰る時間も惜しかった。明日は土曜だし、今日は彼の部屋でゆっくりしたい。もちろんHもするけど、ゆっくり話ができたらいいなぁ。

駅に着いたのは4時を過ぎた頃だった。ちょっと早かったかな?でもすぐ来るだろう。
僕は改札が良く見える位置を探し、ちょうど正面の時計台の下に向かった。携帯を確認しても、着信もメールもない。まだかなぁ。まだだよな。1時間前だもん。

2週間ぶりに会えるんだ。
あの日、彼の気持ちを聞いてから、何度も頭の中であのシーンを思い起こした。今でも信じられない。

彼が僕を愛してる。

彼が、僕を、愛してる!

あのときは、余りのうれしさと驚きで、何も言葉が出てこなかった。しばらく沈黙が続いた。心配そうに顔を覗き込んだ彼。そして、自然に僕からキスをした。ものすごく長いキス・・・このまま一生離れないのではないかと思うぐらい、長いキスをした。

あんなに幸せを感じたことはない。親の愛情は薄かったし、今まで本気で付き合った人もいない。片思いの経験はたくさんあって、いつも相手に恋人ができて諦めるしかなかった。
僕も彼を愛してる。体の中から溢れてくる今のこの気持ちを、ずっと大事にしていたい。

「ゆうき!」

顔を上げると、目の前に彼がいた。携帯の時計を見ると、まだ4時半にもなってない。

「青山さん・・・あれ?5時ごろ着くんじゃなかったの?」
「会社寄らなかったから。ずっと待ってたのか?」
「ううん、今来たところ。」

ふと、彼の後ろに人がいるのに気づいた。

「あの・・・会社の人?」

彼の後ろに視線を投げながら聞いてみた。丹精な顔立ちの、すらっとした細身の男性。

「ん?ああ、後輩の濱田だよ。こいつも同じ駅なんだよ。濱田、コイツ
上田祐樹。
「よろしく」
「・・・上田祐樹です。こちらこそよろしく。」

二人で出張だったの?2週間も二人きりでいたのかな?いや、ノンケだろうし、何も心配することはないはずだ。それに青山さんは僕のことを愛してるって言ってくれたし、彼を信じなきゃ。でも、僕のことを見てる。なんだろう?感じ悪いな。どういう関係かなんて考えてるんじゃないだろうな。聞かれたらなんて言おう・・・。

「じゃあな、濱田。報告書は月曜の朝一な。」
「はい。あっ、これから夕飯でも行きませんか?」

ナニ!?

「んー、悪いな。今日はこいつと約束してたから。来週飲みに行こうぜ?」

一瞬睨まれた気がした。

「・・・ハイ。じゃあ・・・おつかれさまでした。」
「お疲れ。」


僕たちは駅を後にした。
ガラガラとスーツケースの音が周囲に響く。駅から彼のマンションまでは10分程度。駅から少し離れれば、閑静な住宅街になる。

「・・・・・久しぶり・・だよね。」

「2週間ぶりだな。」
「2週間か・・」
「寂しかったか?」
「えっ!?別に・・・・・んー、でも、ちょっとね。」
「毎日メールしただろ?」
「うん、そうだけどさ。」
「なんだよ?不満?」
「やっ・・不満だなんて・・・そんなことないよ。」
「ふーん」
「なに?ふーんて?」
「べっつにー」
「なんだよ?」

そんな他愛もない会話をしながら彼のマンションまでのんびりと歩いた。さっきの濱田とかいう人のことを聞いてみたいけど口にできなかった。きっと単なる会社の人さ。気にする必要はない。よね?

マンションに着き、エントランスを抜けてエレベーターへ。10階までの数秒が、狭いエレベーターの中ではなんとなく息苦しい。エレベーターを降りて、彼の後に着いていく。ドアの前で彼が鍵を開けるのを待ち、彼の後に着いて部屋に入る。懐かしい匂いがする。彼の部屋の匂い。

「あー疲れた。」
「食事どこ行くの?僕何か作ろうか?」
「藤本のところ。予約しといたよ。」

スーツケースを置き、Yシャツ姿になり、ネクタイを緩める彼。僕はクローゼットからハンガーを取りだそうと寝室へ向かった。
藤本さんのところか。あまり行きたくないな。酔った勢いとはいえ一度は抱かれた人だし。それに僕だって藤本さんに・・・。でもそれは青山さんがそれを望んでたわけで。でもあれは本人も反省してて。ウ〜ン。。。考えがごちゃごちゃなまま、クローゼットを開けハンガーを手に取る。不意に、背中が温かくなった。彼が後ろから僕を抱きしめていた。頬に彼の息がかかる。

「ゆうき・・・・」

久しぶりに耳元で聞く彼の声。それだけで、全身に覚えのある気持ちの良い感覚が走り、僕は崩れ落ちそうになった。心臓が大きく高鳴り、音が聞こえてきそうだ。

「ゆうき・・・会えなくて、寂しくなかった?寂しかったの、ちょっとだけなのか?」

そんなこと聞くなよ。寂しかったに決まっている!だけど、さっきの他愛もない一言を気にしてるんだ、この人は。本当に僕のことを好きなんだ。僕は愛されてるんだ。どうしよう、涙が出そうだ。それでなくても、久しぶりに会えてうれしいのに。でも、久しぶりに会えたのに、涙なんて見せちゃいけないよね。僕はぎゅっと唇を噛んだ。

「青山さん・・・痛いよ。ちょっと離して。」
「えっ?」
「そっち・・・向きたいんだ。」

力を緩めた彼の手の甲にそっとキスした。そして、ゆっくりと振り返った。久しぶりに見る彼の顔。彼は僕の頬を両手で包む。親指で下唇を撫でて、そして人差し指で上唇をなぞる。瞼を開けている力も抜き、僕は目を閉じた。次の瞬間、彼の両手が僕の両頬を左右に引っ張った。

「いたたた・・何するんだよっ!」
「泣くなよ、バカだな。」
「へっ?泣いてなんか・・・・あれ?」

頬に手をやると、確かに濡れていた。おかしいな。

「そんなに寂しかったのかぁ〜?」

ちょっとからかうように笑って見せる彼。『寂しくなんかなかったよ』と言おうとしたが、さっきの彼の言葉を思い出した。

「寂しかったよ。毎日メールくれたし、電話もくれたけど、でも・・・・寂しかった。」

僕は今までの人生で、こんなに素直に自分の気持ちを他人に伝えたことはない。自分の口から出てくる言葉が、気持ちと全く同じで不思議なくらいだ。感情を素直に口にすることは、意外悪くないものだった。

彼は少し微笑んで、僕をもう一度抱きしめた。僕も彼の背中に腕を回した。久しぶりの感触。彼の背中だ。自然に重なる唇。唇と唇が触れ合うだけの軽いキス。何度もそんなキスを繰り返す。そして、互いの唇を啄ばむキス。彼が僕の背中と腰に回した腕に力を入れる。挿入される舌。交わされる唾液。彼の硬くなった中心が僕の下腹の辺りにあたる。当然、彼も足で僕のを感じているだろう。

「あ・・おやま・・・さっ・・・き・・・着替え・・・ないと」
「ンー脱がしてー」
「動け・・・ない。」

名残惜しい唇が離れた。Yシャツのボタンに手をかけた。

「けど、ゆうき、オマエ我慢できる?もうこんなだよ?」

そう言いながら、彼の手のひらが僕の中心をそっと包む。それだけでビクンと跳ねるそれ。

「触らないでッ・・・我慢できなくなっちゃう。」

「やだ、もっと触りたい。」
「でも・・・お店予約したんでしょ?何時?」
「んー6時・・・・・そうだった。キャンセルするか・・・」
「えっ?いいの?」
「なんかうれしそうだな。」
「そっ、そんなことないよ。」

キャンセルしないかな。できれば行きたくない。腕時計見てる。お願い!キャンセル!

「しょうがない。行くか。」
「・・・・そうだよね。予約したんだし。」
「最近行ってないからな。」

行くのか。しょうがないな。

「そうだ、良いものがあるんだった。」

そう言うと、彼はリビングに戻っていった。もっと触ってくれても良いのに。結局藤本さんの所に行かなきゃ行けないし。ちょっとガッカリしながら、なんだろう?と、僕もリビングへ向かうと、彼はなにやらスーツケースを開き、何か探している。何を探しているんだろう?彼の背後から覗いてみる。

「あった!」

彼は黒いビニールの袋を取り出した。DFSの袋にも似てる。中から出てきたものは、以前に雑誌で見たことのある物だった。ローター・・・・。うれしそうに振り向く彼。なんだか憎たらしい。

「お土産買ってきたんだ。これ入れて出かけよう!」

このおやじだけは・・・。

「入れてって・・・やだよっ!絶対いや!」
「でも、せっかく買ってきたのに。」
「ダメ!」
「少しだけでも。」
「ダーメッ!」
「じゃあ、スイッチ入れないから。」

本当にこのオヤジだけは!

「やだよッ!僕、絶対そんなの入れて出かけないから。」
「じゃあ、連れて行かない。」

ヘッ?そんな子どもみたいなこというのか?このくそオヤジは!

「1人で行く。」

藤本さんの所に1人で?そんなの危険だ!

「何時に帰るかわからないよ?」

サイテーだ、このバカオヤジ。チクショー!

「・・・・・いいよ。」
「何が?俺だけ飯食いに行ってオマエ一人で留守番か?」
「・・・・・ソレ・・・入れていいよ。」
「そうか?悪いな。んじゃ、制服脱いで。」

何が『悪いな』だ。自分でも甘いなと思いながら、ブレザーを脱ぎ、床に置く。

「ソファーに寝転がれよ」

ズボンのベルトを外し、ファスナーを下ろす。思い切ってズボンを脱ぐ。ブレザーの上に重ねて置いた。あと1枚。トランクスに手をかけ、下ろした。とりあえずソファーに座る。彼は寝室に行き、すぐに戻ってきた。手にローションを持って。

「足開いて。」

「あの・・僕・・・そんなの使ったことないんだけど」

「大丈夫だよ。俺あるから。」

・・・・・もう何も言うことはない。というか、バカらしくて言葉がない。誰に使ったんだよ?自分に入れたのか?まさかね。僕は黙ってソファに寝転がり、片足だけ立てた。ローションをローターに塗りながら、彼もソファに座る。

「もっと開いて。」

ああ、恥ずかしい。でも、なぜ僕はいつも彼の言いなりになっちゃうんだろう。いつか反乱を起こしやるぞ。覚えてろ。もう片足も立て、膝を広げた。すると、彼は片足をソファの背もたれの上に掛けた。僕の股間は恐ろしく全開になった。

「あれ?しぼんでる。」
「当たり前だろ?これから、ロ・・・そんなモノ・・入れられるのに。」
「気持ち良いぞ?」

ローションを手に取り、僕の蕾を擦る。ゆっくり何周かしたあと、指に力を込めた。久しぶりの彼の指が僕に入ってくる。少しずつ、少しずつ、引いては奥に進む。

「なッ・・・だとしても・・・入れたまま出かけるなんて。」
「これで焦らして、夜のHを盛り上げようぜ」
「・・・・・勝手にしてよっ」

そんなことをしなくても、もう2週間もしてないんだ。そりゃぁ自分ではしたけど、(ウシロも使ったけど)彼に抱かれる快感にはかなうはずがない。当然今夜は彼に抱かれるつもりだったし、久しぶりだからそんなモノ使わなくても十分のはずなのに。大体僕たちは倦怠期の夫婦じゃないんだぞ?いうなれば新婚なんだ。なのに一体何を考えてるんだ。まあ、ちょっと興味はあるけどさ。

「やっぱり久しぶりだから、指1本でもちょっときついな。」

そういいながら2本目が入ってくる。中で指を動かしながら。

「おっ勃ってきた。」
「だっ・・・て・・ゆび・・・入れられたら・・あっ・・・たっちゃよぉ・・・」
「俺がいない間、何回した?」
「えっ・・そんな・・・のっ・・あっ・・・いえな・・・はぁっ・・あっ」
「教えろよ。2回?3回?もっとか?」
「・・・よっ・・・よん・・かいっ・・あぁっ・・・でもっ・・」
「何がでもだよ?4回もしたくせに。」
「で・・・もっ・・・みっ・・・・かまえ・・から・・してなっ・・・」
「なんで?」
「あお・・やまさっ・・・あっ・・・して・・ほし・・・はぁんっ・・がま・・ん・・して・・・いっぱい・・・だ・・して・・・」
「じゃあすぐイキそうだな。」
「んっ・・・もう・・・ふぁぁっ・・・でちゃっ・・あぁっ・・」
「だめだよ。まだだ。」

じれったい。僕は上半身を起しながら彼の手を引き寄せ、僕の先走りで光るその部分にそっと舌先を這わせた。しょっぱい僕の味・・・。更に手の平を舐め、ちゅうと音を立てて吸った。

「ばか・・・俺が我慢できなくなるだろ。」

また僕の陰茎に手を戻し、ぎゅっと握った。

「いやだよ・・・手でなんて・・・い・・れて・・・」
「だめ。時間ないから。それに、」
「なに?」
「焦らしたほうが面白い。」
「・・・ひどい!」

肩で息をする僕の中からもう片方の指を抜くと、置いてあったローターを蕾にあてた。一瞬ヒヤリとするが、熱を持った蕾は少しずつソレを飲み込み始めた。少し押して休んで、また押して。彼の陰茎よりかなり小さいソレは簡単に僕の中に入った。途中で出てきてはいけないからと、更に奥に指で押し込まれ、指を抜いたときには、コードが僕の蕾から生えている状態だった。

「どう?」
「んっ・・・なんか・・・座薬が入っているような・・・うんちがしたいような・・・」
「大丈夫。でてこないよ。」
「なんで?」
「オマエ、いつも俺のとこ来る前にちゃんとキレイにしてきてるだろ?わかってるって。」
「そっ・・そんな・・・(ことに気づいてたのね・・)」
「だから押される心配もないし、出てこないよ。」

ウェットティッシュをとり、僕の股間をキレイに拭いてくれた。その冷たさと、アルコールも刺激して、僕のそれは徐々に力をなくしていった。
ソファーから起き上がろうとしたとき、僕の蕾から生えたコードとその先のスイッチが目に入った。これはどうするんだろう?困っていると、また彼が何やら持ってきた。

「俺さ、実はトランクス余り好きじゃないんだよね。これ履けよ。」

渡された袋を開けると、入っていたのはボクサーブリーフだった。しかも5枚も?

「ボクサーの方が形がわかってセクシーだぞ?」

オヤジはどこまでもスケベだった。で、コードはどうするんだ?
呆然としていると、『しょうがないな』と僕の手からボクサーを取り上げ、タグを取ると、僕の足元に広げた。僕は、子供がパンツをはかしてもらう様に彼の肩に掴まりながら、右足をボクサーに入れた。左足を入れようとすると、コードの先のスイッチがソファから落ちた。ソレを拾い、左足もボクサーに突っ込んだ。彼がソレを上に上げ、ウェストに留まる。サイズはぴったりなようだ。彼はボクサーの中に手を入れると、僕の陰茎の位置を動かした。

「ポジションはこれでOK?」

そんなものは自分でやるわいっ!でも直す必要がない。ナイスポジション。僕がうなずくのを見て、今度はコードをまとめ始めた。股間を押さえつけられてるようで、なんとなく落ち着かないなぁ。
コードをまとめて縛り、腰骨の手前に押し込んだ。確かにぴったりしたボクサーなら、体との間に挟めるだろう。まさか、そこまで考えてこれを買ってきたわけじゃないよな。ボクサーのウェストからは、スイッチ部分だけが顔を出している。僕は制服のシャツを脱ぎながら、これはどうするのか聞いた。

「Gパンのポケットに入れろよ。シャツ出せば隠れるだろ。」

ふーん、確かにね。僕は服を取りに寝室のクローゼットに向かった。歩くとローターが入っているのがよくわかる。足を踏み出すごとに中で動いているようだし、圧迫される。少し気持ち悪い。これで出かけて大丈夫かな?慣れたら気にならなくなるのかな?

刺激しないようにそっと歩いた。クローゼットには、僕のGパンとシャツがそれぞれ1着ずつ置いてある。Gパンを履いていると彼もYシャツを脱ぎながら入ってきた。手に紙袋を持っている。

「これ着ろよ。」

中を見るとシャツが何枚か入っている。彼は着替えながら僕を見ないで言った。

「ここにおいて置けば困らないだろ?俺のじゃ大きいし。」

ローターなんかよりこっちのお土産のほうがうれしい。だけど、毎日残業で帰りが遅くて、しょっちゅう出張で。そんなに苦労して稼いだお金をこんなことに使ってほしくない。彼のために使ってほしい。彼がどれだけ疲れてるかわかるから。

「今度来るとき、家から服持って来て良い?」
「ダメ。」
「えっ?なんで?」
「親御さんが心配するだろ。」
「あんな親、僕が何してたって気にしてないよ。」
「そんなこと言うもんじゃないぞ。心配してるって。」

青山さんは知らないんだ。僕の両親がどれだけ僕に無関心かってことを。でもそんなことで彼に心配かけたくないし、説明するのも恥ずかしい。

「でも、服を持ってくるぐらい・・・」
「親は敏感だぞ?家出するのかと心配するよ。」
「そうかな?」
「そうさ。だからここに置く服はまた買ってやるから。家から持ってくるなよ。」

今は彼の優しさに甘えよう。だけど甘えっぱなしじゃいけないよね。バイトしようかなぁ。でも、彼に会える時間が少なくなるかな。う〜ん・・・。

「手が止まってるぞ。早く着替えろよ。」

そうだった。急がなきゃ。Gパンの左ポケットにローターのスイッチ部分を入れた。コードをなるべく目立たないようボクサーの中に押し込み、Gパンのファスナを上げ、ホックを閉めた。確かにこのままじゃポケットの中に何か入ってるってわかる。Tシャツを着て、紙袋からシャツを取り出した。少し大きいかも。でもMサイズだよな。シャツは足の付け根ぐらいまで隠したので、ポケットの中身が人目に触れることはないだろう。

とっくに準備のできている彼の後に着いて玄関に向かう。やはり気になる。腸の中で動いてる。これでスイッチを入れたらどうなるんだろう?考えたくもないが。

エレベーターで地下の駐車場に向かう。どうしても意識が腸に集中してしまう。

「どう?」
「どうって?」
「中に入ってるやつ、どう?」
「・・・・どうもしないよ?うんちしたいだけ。」
「おー、お下品♪」

下品なオヤジに言われたくないぞ。
駐車場について、車に向かう。どうしても普通に歩けず、彼との距離が開いてしまう。それでも何とか車に着き、助手席に座った。座ると圧力で更に奥に入るようだ。小さく声が漏れる。

「勃った?」
「・・・・勃ってないよっ!良いから早く行けよ。」

いきなり彼の手が伸びてきて、僕の股間を確かめた。

「ホントだ。勃ってねーや。」

誰かこのオヤジを何とかしてください。・・・・・覚えてろ!

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