Gift 〜4〜

 
ここちよい暖かさに気づくと、僕はバスルームにいた。バスタブの中で、彼と向き合うように抱きかかえられていた。向かい合った僕の目の前には彼の胸があった。

「気づいたか。」
「・・・ん。ごめんね。」
「何が?おまえが謝ることじゃないだろう?」
「そうだけど。でも、青山さんまだ一回も・・・」
「風呂からでたら、今度は俺のを入れて?ローターじゃなくて。」
「え?ああ、もちろん。でも・・・」
「でも?なに?」
「もう・・・ローター・・・やだ。」
「気持ちいいだろ?」
「気持ちいいけどッ!僕は・・・青山さんに・・青山さんのでイカセてほしいから。だからっ・・」
「わかったって。風呂からでたらな。ほら、でようぜ。のぼせそうだ。」

僕はうなずいて、彼から離れ、バスタブからでた。

「まだオマエの体は洗ってなから。自分で洗えるか?」
「大丈夫。青山さんは洗ったの?」
「ああ、先に風呂に入って、出たけどおまえまだ寝てたから、またオマエつれて風呂に戻った。」
「ナニソレ!?気づくまで待っててくれなかったの?ヒドイ!」
「怒るなよ。動かさないほうがいいかと思ったんだってば。」
「気づくまで一緒にいてくれたっていいじゃん!?」
「いや、まあ、そうだな。いいじゃないか、またこうして一緒に入ってるんだから。」
「そう言う問題じゃないでしょ?」
「もうわかったってば。な?ほら、洗ってやるから。」

僕からタオルを奪うと、ボディーソープをタップリつけて、背中を洗い始めた。本当にひどいよ!誰のせいで気を失ったんだ。・・・って、前にもこんなことがあったような。
結局この人と付き合っていくなら、今後もこういうことに付き合ってかなきゃならないんだ。それに付き合えないなら、この人と付き合っていけないんだ。受け入れなきゃ。本当に愛してるなら。

「青山さん・・・・」
「んー?何?まだ怒ってるのか?」
「違う。ねぇ、前も洗って?」
「順番な。」

僕は振り返って、彼の前に股間を突き出した。

「ううん、先に。ここ、洗って?精液が残ってて気持ち悪いんだ。手で洗って?大事なトコだから。」
「・・・いいよ。」

彼は手にボディーソープを取りあわ立てると、臍から下に塗った。泡を塗る手がすべる度に、伸び始めたヘアがちくちくする。今は小さくしぼんだそれを手に取り、皮の間に指を這わせる。弱いけど心地よい刺激。僕は目を瞑りそこに神経を集中させた。
亀頭を指先で数回なぞり、またペニス全体を包むように擦る。左手を陰茎部分で動かしながら、右手を後ろにまわし、ゆっくり前後に擦る。特に後孔周辺は念入りになぞられているように感じる。

「せっかく洗ってるのにまた汚しそうだな。」
「・・・ん・・・気持ちいい。」
「ほんっと感じやすいな。もう終わり。剃るぞ。」
「忘れてた。やっぱりだめ?剃らないと・・」
「だめ。今日はやってやるけど、今後はちゃんと自分でやれよ?」

「んー。でも、外で脱げないっていうか・・・」
「外で服脱がないだろ?」

脱がないけどさ。学校でトイレとか・・・・見られないけどさ。なんていうかなー。ツルツルってのはちょっとなー。

「座って足開けよ。」

ひげそり用のカミソリを手に持つ彼はいつもうれしそうだ。惚れた弱みだよなぁ。何言われても素直に従う僕。洗面器にお湯を入れて、カミソリを洗いながら股間に這わせる。前回と違って楽に剃れる。
なんで剃るんだろう?ヘアがない方が好きなのかな?前は僕が浮気しないように、なんて言ってたけど、僕が浮気なんてしないことはよくわかってるだろうに。

「なんで剃るの?」
「なんでだろうね。」

「青山さんも剃ったことある?」
「俺?俺はないよ。ハイ、後ろ。」

バスタブのふちに腕を枕にして突っ伏し、膝をつく。また、カミソリが僕の肌をすべる。
ヘアがない方が好きならそれでいいや。それが彼の好みなら。

「よし。終わり。」

シャワーで泡を流し、バスタブにつかる。彼はシャワーを浴び、「先に出るよ。」と出て行った。僕はしばらくバスタブにつかりながら、自分の股間を見つめていた。彼は今まで付き合った人にもこんなことさせたのかな?そんなこと、聞けるはずもないけど。


バスルームから出て、タオルで拭きながら部屋にもどると、彼はベッドの上で横になってテレビを見ている。僕はタオルをソファの上におき、彼の横に寝転ぶ。

「ちゃんと体拭いたか?風邪ひくぞ。」

僕のアソコが風邪ひきそうだよ。彼の言葉を無視して首筋に絡みついた。ギュッとだきつき、首筋へ唇を這わした。そのまま乳首を軽く啄ばみ、舌で舐め上げる。声はあげないが乳首が勃つ。感じてるんだ。もう一度乳首を口に含んで吸う。そのまま臍からその下の叢へ。唇を離さないように、体を彼の足の間に移す。僕のことはツルツルにしておきながら、彼のここは剛毛に覆われている。その中から生えているペニスは、まだ力がなく、柔らかいまま腰骨の上に在る。

それを手にとり、先端にキス。そして、舌先でチョロチョロと舐める。またキス。先端部分からサイドを吸いながら、今は袋を啄ばんでいる。そのまま口に含み、舌で転がす。徐々に力を持ち始める彼のペニスを手に感じ、また唇を先端に戻す。そして口に含む。大きすぎて途中までしか入らないのだが、それでも懸命に口に含み、転がし、吸う。

いつの間にか上半身を起した彼の手が僕の背中を擦る。手は背中からその下へ。彼に吸い付く僕の上から手を伸ばし、後孔をなぞる。が、もどかしかったのか、僕の足を引っ張り、彼の方へ下半身を向けさせた。そのまま仰向けになり、僕に彼の体を跨がせる。その間も僕の口は彼のペニスを離さない。袋を扱きながら、ペニスを強く吸う。彼の顔の上にある僕の後孔に彼が吸い付く。チュッと音がするほど。そして舌先で突付くように舐める。ローターで攻められたとはいえ、そこはまだ舌がすんなり入るほどほぐれていない。

彼の指がそこに当たるのを感じた。入ってくる。そう思い構えると、「口、止まってるぞ。」と催促される。今は完全に硬くなった彼のものにしゃぶりつく。と同時に彼の指がゆっくり入ってくる。一旦根元まで入ると爪のあたりまで抜き、また根元まで。あぁ・・2本入った。ゴツゴツした関節が後孔を徐々に開く。中に入った指先は、いつものポイントを軽く擦る。

「ユウキ・・・垂らすなよ。」

分かってる。僕がもう濡れてるってことは。ペニスの先端は、彼の指に反応してねっとりとした先走りを垂らしている。いや、さっき射精した残りか?

僕は向きを変えて、彼の上に跨った。彼の鎖骨のあたりには、いくつか透明な粘液が垂れた跡があった。僕が垂らしたその跡・・・・。彼の手が僕のペニスを握る。僕は覆いかぶさり、激しく唇を求めた。腰を浮かして彼が僕のペニスを弄りやすいようにして。僕たちの唇は互いの唇を求めあい、吸いあう。その中では熱い舌が絡み合っていた。その下では僕のペニスは彼に優しく扱かれ、彼は反対の手で自分自身を扱いている。そして、彼のペニスが僕の後孔にあたる。熱い・・・。僕も当たっている部分に体を預けようと、唇を離し、体をその部分の上に移動した。彼が支えるその上に体重をかけるが、なかなか入らない。無理やり入れようともう一度体重をかける。

「いいよ。ちょっとどいて。」
「え?なに?」
「そこにあったジェルつけるから。」

そんなものあったのか?よくみるとベッドサイドにいろいろなものが置いてある。ラブホテルってすごいな。初めてしったよ。

彼はピンク色のボトルを手に取り、中の液体を自分のペニスにかけ全体にまぶす。今度は掌に出すと、僕の後孔に塗りつける。指も中に入れて念入りに。

「よし、いいよ。もう一度乗って。」

もう一度彼の股間を跨ぎ、彼が支える彼のペニスに僕の後孔をあてる。こんどはツルンといった感触でスムーズに彼を受け入れた。先端が入ってしまえばあとは簡単だ。先端が広げたその孔を、彼の形を確かめるように、ゆっくり飲み込む。肌と肌が密着したとき、全身がしびれるようだった。2週間ぶりの彼のペニス。僕の中でピクピクしてる。いつもよりも硬く熱い。しかもかなり奥まで入り込んで。

しばらく動かず、孔に力を入れたり締めたりしながら僕の中の彼を愉しむ。少し腰を前後に動かすだけで、ジェルが股間でグチュグチュ鳴る。彼の手が僕の腰を持ち上げ、動くようにと促す。僕は少し腰を上げ、下ろす。また上げ、下ろす。ゆっくりとそれを繰り返し、その動きは徐々に速く、激しくなっていった。彼の先走りも混ざってグチュグチュ鳴る股間と、動きに合わせてピタンピタンと自分の腹をうつペニスがいやらしい。僕は右手をベッドについて体を支え、左手で自分自身のペニスを押さえた。が、彼の手が僕の左手を掴んでどかす。僕の上半身を彼の上に倒し、腰だけ少し上げさせる。彼と僕の間に挟まれたペニスは、自身の先走りでヌルヌルと左右に移動する。僕も腰を振り、下では彼も動き始めた。下から強く打ち付けられるその衝撃に、僕はその都度あえぎ声を漏らす。もう僕は動けない。感じすぎて彼にしがみついているのが精一杯だ。彼の首に腕を回し、感じていながらもなるべく早く達かないように。なるべく長く彼が楽しめるように。

だけどもう限界だ。挿入したときとは比べ物にならないぐらい硬くなった彼のペニスが、僕の後孔を行き来し、その先端が何度も僕の一番感じるポイントを擦るのだ。どんなに全身に力を入れても、どんなに息を止めても、あとと一歩で僕は射精してしまいそうだ。

「ちょっと待って!」
「っ・・なに?」
「僕・・・もう達きそうなんだ・・・だから・・もっとゆっくり・・・」
「は?ばか。何言ってんの?」

一度は緩まった動きが、激しさを増して再度動き始めた。両手で僕の腰を持ち、下から強く突き上げる。もうだめだ!また彼より先に達ってしまう。彼に気持ち良くなって欲しいのに。彼の首に回した手を解き、僕はペニスの根元を押さえた。そうしたら出ないかと思ったけど、今回ばかりは逆効果で、ペニスを握ったその刺激が射精のきっかけとなってしまった。

「・・・くっっ・・・」

それでも我慢をしようと息を止めたが効果はなかった。3度目だというのに、彼の腹の上にドクドクと精液を吐き出してしまった。その瞬間、彼が僕を強く抱きしめ、「あぁっつ」と、珍しく声をあげた。息ができないほど強く抱きしめられ、彼の股間は僕に密着した状態で動きを止めている。僕も更に密着させようと股間を押し付けた。僕の中で彼が跳ねている。まだ跳ねている。まだ・・・。

何度も僕の中で痙攣した彼のペニスもいつしか動かなくなった。徐々に彼の腕から力が抜ける。僕も力を抜いて彼の体の上に体重を預けた。彼の心臓の音が聞こえてくる。息も荒くなかなかおさまらない。じっとりと汗がわいてくる。

僕は彼から離れず、ペニスも抜けないようになるべく腰も動かさないようにした。せっかくひとつになれたにの、まだ離れたくない。彼も離れろと言わず、僕の背中に片腕を回して、まだ僕を抱いている。もう達したのに、まだ僕を抱いてくれている。するともう片方の腕も背中に回し、愛しむようにギュッと優しく抱きしめてくれた。

「・・・悪い・・」
「何が?」
「・・・・・早かっただろ?・・・俺も久しぶりだったから・・」
「僕の方が先にいっちゃったし、夢中でわからなかったよ。」

こうやって些細なことを気にするところが年上とはいえ可愛いんだよな。全然早くなんてなかったのに。

「そういえば、なんで今日はジェルなんてつけたの?」
「ん?だって痛かっただろ?2週間ぶりだし。」
「そうだけど、前は・・・その・・前はムリヤリっていうか、何もつけないで入れてたじゃない?」
「でも、それで出血したりしてたろ?」
「そうだけど。」
「なんだよ。出血したほうがいいのか?そういうプレイが好きだったのか。」
「やっ、ちがうけど・・・その・・」
「なんだよ?はっきりしないな。お互い気持ちいい方がいいだろ。痛いのいやだろ?」
「うん・・・」

そうだよ。痛いのはいやだ。そういうプレイは好きじゃない。青山さんが望むなら何でもしてきたけど、痛いのは嫌だ。

「2度と出血なんてさせないよ。」
「・・・・(優しいなぁ)」
「それよりさ、もう1回いい?」
「・・・・・」
そう言うと彼は、まだ僕の中に入っている柔らかいままのペニスを、またゆっくりと動かし始めた。


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