肩で息をする僕に、主任がそっとのしかかり唇を重ねる。僕は思わず顔をそらそうとしたが、主任にあごを押さえられ、逃げることができなかった。ぎゅっと唇をかみ締めると、主任はふっと笑って、僕の唇を自分の唇で挟んだり舐めたりし始めた。次第に僕の唇も開き、主任の唇を求めようとする。男とキスしたのなんて初めてだったが、男の唇も意外に柔らかいということを知った。
キスが次第に激しさを増す。主任の舌が僕の舌に絡み、主任の手が僕のＴシャツをめくり上げ、そっと乳首を撫でながら腰を少し動かし、まだ主任の中にいる僕を刺激する。腰と腰を密着させ、小さくなった僕の陰茎を離そうとしない。

「どうだ？筆おろしの感想は？」
「あ・・・あの・・・気持ち・・良かったです。・・・でもっ・・・あの・・・」
「インポじゃないってわかってよかったな？」
「ええ・・でも・・・その・・・」
「じゃあ、次は俺を気持ちよくさせて？」
「えぇ！？・・・それって・・・僕の中に・・・？」
「当たり前だろ？」

仕事のときと同じ厳しい視線。いやとはいえない。

「でも・・・僕・・男性も経験ないんです。それに・・・僕・・・ホモじゃないと思うし・・・」
「まかせとけって。ホモじゃないかどうかはこれから教えてやるよ。」
「っ！？あぁっ！！」

主任は蕾に力を入れ、僕の陰茎からまるで残りの精液を搾り取るかのように腰を上げた。僕の陰茎は主任の腰に引っ張られながら伸び、途中でプルンと外れ、自分の腹の上に落ちた。生暖かい感触が腹に広がる。僕に跨ったまま膝立ちになった主任は、向きを変え腰を突き出した。

「見てみろよ。お前のだぜ？」

そういうと、蕾に力を入れたり抜いたりして、主任の中の僕の精液を少しずつ吐き出した。生き物のように動く蕾から吐き出される白い液体・・・何度か繰り返すうちにつーと糸を引き、僕の胸にポタンとたれ落ちた。まだ暖かい液を感じる。自然と僕の陰茎も反応するかのようにピクピクと小さな痙攣で応える。

僕の精液をすべて吐き出すと、主任はまた向きを変え、僕の太腿の上に座り、僕の目の前に自分の陰茎を見せ付けた。半勃ちのそれを二度三度扱き、腹に付くほど反り返らせた。僕は瞬きすらできず、主任の陰茎をじっと見詰めた。完全に剥けきったそれは、赤黒くて太く、主任の自信を表しているようだ。

「あの・・・主任はホモなんですか？」
「どうだろう？」
「彼女とかいないんですか？」
「今はね。実は結婚しようと思ってこのマンション買ったんだ。でも別れた。」
「・・・なぜ？」
「なぜ？お前と同じだよ。実は前から男にも興味があったけど、自分で自覚したってことさ。」
「自覚？」
「女より男のほうがいいってね。」

主任は僕を起こし、Ｔシャツを脱がせ、自分も脱ぐと、僕を抱き寄せ、唇を重ねた。今度は遠慮なく深く舌をねじりこませてくる。僕もそれに応え、舌を絡ませた。主任の腕が僕の肩を抱き、僕も主任の首に腕を回した。そうすることが自然だと感じたから。主任の唇が耳や首筋を這う。

「お前、もう勃ってるぞ。」

さっき放出したばかりの僕の陰茎は、主任のキスだけで硬さを取り戻していた。僕は恥ずかしくなり顔を背けた。すると主任は、自分の精液でベタベタのままの僕の陰茎を握り、ユルユルと扱きだした。と同時に、僕の手を自分の陰茎にあてがった。温かい・・・僕は主任の陰茎をそっと扱いた。太くて質量があり、重さすら感じるような主任のそれ。互いに互いの陰茎を扱きあい、ときどき唇を重ねる。主任は２本一緒に握ろうとするが、あまりにも大きさが違い、僕の全体を扱いても、主任のは半分しか扱けない。すると、主任は手を止め、僕の皮の部分を摘んだ。しばらくの間、亀頭周辺の皮を引っ張ったり被せたりすると、

「ちょっと我慢して」

と言い、二人の陰茎の先端をつけ合わせ、ゆっくりと僕の皮を主任の陰茎に向けて引っ張った。不思議なほど皮が伸び、主任の亀頭を包んだ。その上から主任の手が小さくゆっくりと二人の亀頭部分をさする。僕はあまりの気持ちよさに体を起こしていられず、ソファに寝転んだ。その瞬間、２本の陰茎は離れてしまった。

「あっ・・」

もっとやってほしかった。きっと顔にそう書いてあったと思う。主任はもう一度２本の陰茎の先端をあわせ、皮で包むとゆっくりと扱き出した。皮の中で小突き会う２つの亀頭・・・主任からも先走りが出ているのか、すべりが良い。皮の中で互いの先走りが混ざり合う。

「あぁ・・・だ・・め・・ぇ・・・また・・また・・でちゃ・・うぅ・・」
「・・・いいよ・・・イケよっ・・」
「あぁっ！！いいっ！！でちゃうっ！でちゃうぅぅぅっ！！」

ビュルビュルと音がするかと思うほど強く射精したと思う。しかも・・・僕自身の皮の中へ。主任も中に入っていたのに。主任の亀頭に向けて思い切り吐き出した。


「お前、早いな。たまってたのか？」

主任は少し笑いながら僕の皮を元に戻した。と同時に、僕が吐き出した精液が自分の腹にこぼれた。生暖かい精液が腹に広がる。そして、主任の陰茎の先端からも糸を引き、僕の腹とつながっている。

「すみませんっ・・僕・・２度も・・・」
「いや、いいけど。でも、今度こそ俺もいかせてくれよな。」

主任は左手で僕の乳首をなでながら、自分の右手の中指を第二間接まで舐め、僕の蕾に押し当てた。蕾の上に円を書くように何度もなぞり、僕の腹の上の精液を指ですくい、蕾に塗りつけた。指先に力を入れ、蕾の中に指を挿入する。

「痛いか？」
「少し・・でも・・ちょっと・・変な・・・気持ちいいいような・・・」
「そうか。力を抜いてろよ。」

更に指に力を入れ押し込む。ある程度入れ、そっと出し。しばらく続けると僕の口から自然と声が小さく漏れた。それを聞いた主任は指を更に増やし、出し入れを繰り返しつつ、蕾を広げるように僕の中で指を開いてみたりした。その都度僕は声にならない声をあげる。再び反応する陰茎。
どのぐらい僕の蕾をいじっていただろうか。僕はすっかり力が入らなくなった。その反面、２回放出したとは思えないほど屹立した中心は、熱を持ち次なる刺激を待っている。いつの間にか主任のペースにはまり、男を受け入れることになんの抵抗もなくなっていた。このときはそれにすら気づいていなかったけど。

主任が自分の陰茎を僕の蕾にあてる。熱い・・・そして濡れている。主任の先端からも先走りが溢れているのだろう。蕾にあたった瞬間『グチュッ』と音がして僕は更に興奮した。主任は乳首から手を離し、僕の肩や腹部や腰を撫で回しながら、陰茎で蕾を刺激するかのように先端を擦り付ける。でもまだ入れない。少し力を入れ圧迫感を感じると、また力を抜く。その繰り返しで焦らされ、僕はその瞬間を待ち焦がれた。思いもよらない言葉が僕の口から漏れた。

「入れて・・・ください。」
「がまんできなくなった？」
「はい・・・入れて・・・」
「自分がゲイだって認めた？」
「そんなっ・・・僕は・・・違う！」
「でもコレを入れてほしいんだろ？普通の男は泣いて嫌がるよ？」
「・・・でもっ・・・でも・・僕・・・」
「どうする？」
「・・・・お願い・・・します・・・入れ・・て・・ください・・・僕・・僕ゲイなんです・・・だから・・・主任のを・・・」
「いいよ。入れるよ？」

熱い先端を蕾の中心にあてられ、ゆっくりと蕾が開かれる。焼け付くような痛みを感じつつ、体の奥から波が押し寄せる。きっと主任も同じだ。小さく「んっ」と声を漏らしたのを聞き逃さない。しかし、あまりの痛さに僕はソファを掴みのけぞった。

「痛っ・・・はぁっ・・あぁっ・・・」
「キツッ。まだ全部入ってないよ。力抜いて。」

僕の腰を押さえ、陰茎を沈める。激痛に我慢できずもがき、僕の陰茎は力をなくす。すると主任は、半分は入ったままの陰茎を抜けないようにそっと僕を抱え、自分はソファに座った。僕は抱きかかえられ、主任の上に乗せられた。

「自分でゆっくり入れて。その方が楽だから。」

そう言って僕を抱きしめた。僕は少しだけ腰を上げ、腰を埋め、また腰を上げ、埋め・・・何度か繰り返すうちに僕の尻が主任の太股にあたった。全部入ったのだと思った。が、主任は僕の腰を持ち、更に押し下げた。ものすごい圧迫感を体の中心に感じたが、ときどき脈打つそれは心地よさも感じさせる。それどころか僕の蕾は次の刺激を待っていた。そのとき、主任が動こうとしたのがわかり、僕は主任に抱きついた。すると、主任は僕の腰を持って、前後や円を書くようにゆっくりと動かした。腰の動きにあわせて僕の中で主任の陰茎も動く。しばらくするとグチョグチョと卑猥な音が聞こえてくる。主任の先走りと僕の中の粘液が混ざっている。そのころにはすっかり痛みも引いていた。

「動くよ？」

僕は黙ってうなずいた。主任は僕の腰を持ちゆっくりと動き始めた。

「どう？平気そう？」
「はい・・・気持ちいいです。」

主任の唇が首筋から鎖骨を這い、乳首を吸う。その間も動きは止まらず、しかも次第に早くなり、主任の陰茎と僕の蕾がぶつかり合う。互いが刺激し合い、とめどなく粘液を流す。僕の陰茎も力を取戻し、動きにあわせて二つの腹の間で踊っている。

「はぁっ・・はぁっ・・主任・・・あぁ・・主任・・・」
「こんなときに役職で呼ぶなよ。名前で呼べよ。」
「えっ・・はぁっ・・あぁっ・・・圭吾・・さん・・あぁっ・・・」
「雪也・・・」

初めて名前で呼ばれた。家族以外の、しかも会社の人に。悪くない。

「あぁっ！･･･どうしよう・・また・・また・・・いっちゃいそ・・」
「ちょっと待てよ。俺の番だろ？自分で動いて。で、俺をいかせたらいってもいいよ。」
「でも・・・僕・・・もう出そうだし・・・」
「なら早く俺をいかせてよ。」

主任は僕の陰茎の根元を掴んだ。

「やだっ・・出・・したい・・いかせて・・・お願い・・・」
「だめだって。しょうがないな。」

根元を掴んだまま僕の片足を持ち上げ、主任が激しく下から突き上げる。僕の中で乱暴に暴れる主任の陰茎。ギリギリまで抜かれ、入ってくるたびに違う場所にあたる。もう壊れそうだ。二人の結合部分から流れた粘液が主任の太ももを濡らし、グチュグチュと音をたてる。僕の陰茎から流れ出た先走りが二人の腹を濡らす。

「あぁぁっ！！もう・・・もうだめっ・・・でるっ！でるぅぅ・・・圭吾さ・・・んっ」
「俺も・・イクッ！」

主任の動きが止まり、僕の体を強く抱きしめる。僕の奥に熱いものが放出された。主任の陰茎は僕の中で何度も痙攣し、最後の１滴まで吐き出そうとしてするかのように動きを止めない。僕は僕で根元から手が離れた瞬間、主任の胸に精液を飛ばした。



ぐったりと主任の体にもたれかかる。もうだめだ・・・１日に３回なんて今までに自分でもしたことがない。昨日の筋肉痛も残ってるのに、もう動けない。しばらくじっとしていよう。

「どうだった？初体験だよな。」
「はぁ・・気持ちよくて・・びっくりしました。」
「自分をｹﾞｲだと認めたか？」
「また！･･･でもしょうがないですね。たぶんそうなんだと思います。女性を前にすると全然反応しなかったのに、主任の・・・・圭吾・・・さんの前では・・その･･･３回も・・それに・・あの・・・入れられて・・女性のように声を・・」

と、またもや僕の陰茎が熱くなってきた。既に半勃ちだ。

「あれ？おかしいな。どうしたんだろう？すみません、離れますね。」

すると主任は僕を抱きしめ放そうとしない。股間はまだ繋がったままで。

「ちょっと効きすぎたかな。ごめんな。実はさっきのコーヒーに少し盛ったんだよね。」
「！盛った？何を？」
「いや、ちょっと一服。だからあまり痛くなかっただろ？普通は最初大出血するよ。オイルもなしだと。」
「なんでそんなことを？」
「お前とヤルために決まってるだろ？昨日飲んでてお前絶対ｹﾞｲだと思ったし。でもホントちょっとだよ。」

量の問題じゃないだろう。確かに最初は痛かったけどすぐに気持ちよくなった。そして、まだ僕の中にある主任の肉棒を、できれば抜きたくないと考えていた。薬を盛られたとか、もうそんなことはどうでも良かった。こんなに気持ちのいい体験は初めてだったから。
そうしている間にも徐々に僕の陰茎は勃ち上がる。すると、僕の中で主任のがピクンと跳ねる。

「雪也、肛門に力入れて。」
「えっ？」
「いいから。力入れて。俺の大きくしてよ。」

僕は言われたとおり力を入れた。

「いいよ。力入れたり抜いたりして。もう一回しよう？」
「もう一度？」
「俺１回しかイッてないよ。いいだろ？もう一回。」

僕は力を入れたり抜いたりしながら、主任の陰茎が力を取り戻したのを感じた。完全に勃ちあがったのを感じると、自分で腰を前後左右動かし、更に主任の陰茎を刺激した。さきほど主任が僕の中に放出した精液が少しずつこぼれだす。主任の股間はもうビチャビチャだ。主任はそんなことにかまわず僕の腰を動かし、自分も下から突き上げる。

「あぁっ・・あぁっ・・・圭吾さ・・・圭吾さんっ！」

僕は夕方まで何度も主任を受け入れた。僕の陰茎が力を無くすまで、何度も・・・
落ち着いてからシャワーを借りて汗と精液を洗い流し､その後主任が車で寮まで送ってくれた。誰かに見られることを気にしながらも､寮の前で降ろしてもらった｡歩くのもだるく、部屋にたどり着くと同時に僕はベッドに倒れこんだ。今日はこのまま寝よう。明日は会社だ。

今日一日で自分がゲイであることを認識した。両方体験したが入れるより入れられたい。入れられた方が感じる。男である主任に対して恋愛感情があるかどうかはわからない。が、主任との関係は続けていきたいと思った。だけど、明日どんな顔して会えばいいんだ？会社の人間には主任とこんなことをしたなんて絶対に知られたくない。絶対に・・・。でも、きっと僕は顔に出てしまう。目をあわせられない。どうしょう。とりあえず眠って、また明日考えよう。そう、明日・・・