Passion 〜1〜 |
僕はユウキ。16歳。高校生になったばかりだ。 しかし、青山さんは違った。僕の家と彼のマンションが電車で2駅ということもあり、掲示板で知り合って、初めて会った人だ。 夜、いつもどおり彼の部屋に行った。彼が会社を出るときにメールをくれる。 彼の部屋の前で、もう一度インターホンを押す。しばらくすると彼がドアを開けてくれた。 「早かったね。」 まるで恋人同士のような会話だ。 僕たちはまだ恋人同士とはいえない。なぜなら、僕は一度も彼から好きだとか、愛しているとかいわれたことがないからだ。 だけど僕は違う。いつしか常に彼のことを考え、彼に愛されたいと思うようになってきた。 「食事は済んだのか?」 TVを見ながら初めて飲むビール。苦い… 「プッ!苦いだろう?ジュースにするか?」 彼はくすくす笑いながら席を立つと、ワインボトルを持ってきた。確かビールよりもアルコール度が高いのでは・・・ 「ホラ、こっち飲めよ。ビールより飲みやすいぞ。」 ほんとだ。甘い。初めて飲んだ白ワインは結構飲みやすく、お酒じゃないみたいだ。 「おい、飲みやすいからってあまり飲みすぎるなよ。」 二人でソファにもたれかかってTVを見る。特に会話もない。 そうだよ。僕は今日彼とSexするために来たんだ。彼をバックから受け入れるために。 僕はワインを飲み干すと、そっと彼の太腿に手を置いた。彼はチラッと僕を見るとまたTVの方を向いた。彼の太腿を軽くなでる。何度かなでると、彼はやっとTVから目を離し、僕をじっと見る。 僕は彼の唇がとても気に入っている。形の良い彼の唇に人差し指をそっとあて、軽く上唇をなぞった。その指を彼の舌が追う。指先にも性感帯があるかのように、気持ちがいい。体が熱くなってきた。 「なんだ、酔いがまわったのか?顔が赤いぞ。」 口を開くと声が漏れそうでとても答えられない。彼も指を舐めるのを止めない。彼の唾液で指先が光っている。と、彼の唇は僕の指先から腕を登って首筋に移った。 僕の息は自然と荒くなっていく。彼の耳元でこんなに息を荒くしたら興奮してるのがバレてしまう。彼の肩に唇を押し付け、ぐっと息を殺した。 彼は僕の肩に回していた手に力をこめ、僕を引き寄せた。僕も彼に手をまわし、しがみつく。彼の手が胸元へ落ち、既に硬くなっている僕の乳首を摘む。 彼の右手が胸から腹部、下半身へと下りGパンの上から僕のペニスをなでる。上へ、下へ、2〜3回軽くなでられ、そのたびにピクンピクンと跳ね上がる。 「ユウキ、もしかして先走りでベチョベチョなんじゃないか?すごいな。」 ふと見ると、Gパンにシミができている。そのシミも徐々に広がってきている。それほど興奮している自分に驚いた。 彼は着ていたTシャツを脱ぎ、Gパンを脱いだ。ベッドにすわり僕を待っている。近づこうとすると、 「脱いでこっちにおいで。」 僕はなんだか涙が出そうになった。確かに優しく脱がしてくれるのを期待していた。 意を決して、トンランクスを下げた。でも彼の方を向けない。 「早く来いよ」 と、いつもより冷たい彼の声がする。だめだ、口を開いたら泣いてしまいそうだ。 「ユウキ?なにやってるんだ?早く来いよ。・・・怖くなったのか?」 立ち上がり彼が僕に近づく。だめだ、顔を上げられない。僕の両肩に手を乗せ、向き返させる。 「・・なに泣いてるんだ?・・・まさか初めてじゃないよな?」 初めてだよっ!でも口を開けない。もっと涙が溢れそうだ。違う、違うんだ。首を横に何度も振った。 「いやなのか?・・・やめる?」 彼の大きな手が僕をぎゅっと抱きしめてくれた。ああ、やっぱり安心する。 「体が熱いな。お前、あれだけで酔っちゃったのか。でも泣き上戸はいただけないぞ。」 えっ?・・・そうか。初めてワインを飲んだんだった。 彼は僕を抱きしめたままベッドに座ると、そのまま自分が仰向けに寝転んだ。 「ユウキ、しゃぶって。」 僕は黙ってベッドに上がり、彼の股間に顔を近づけた。彼のブリーフに手をかけ、ゆっくりと下げる。半立ちの彼のペニスは、完全に勃起して先走りを溢れさせている僕のものより一回り以上大きい。いつも完全に勃起すると、全部口に入らないんだ。 半立ちのそれをそっと手にとり、僕は唇の先で軽く啄ばんだ。そして、口の中に吸い上げた。半立ちとはいえ、既に全部口の中には入らない。亀頭からカリ首、裏筋を通って袋へ…。 彼のペニスは僕の唇に反応し、徐々に大きくなっていく。 彼は起き上がりながら僕の腕を引っ張り、こんどは僕を仰向けにさせた。キスをしながら、彼の手が僕のペニスを掴む。そして丁寧に扱き出した。自然に声が漏れる。 「・・あぁ・・・んはぁ・・んっ・・」 強弱をつけて次第に早くなる彼の手・・・。 「だめだよ・・そんなにしたらすぐイッちゃうよ・・あっ・・・だめっ・・はぁぁぁっ」 そんなことをいいながらも、一際早く動く彼の手に合わせて僕も思い切り腰を振った。 次の瞬間、ビュルッビュピュッと、僕は自分の胸と腹の上に、2度3度と自らの精液を飛び散らせた。 「いっぱいでたなぁ。」 そういって、彼は僕の精液で汚れた指を舐め、自分の頬にまで飛んだ僕のそれを指で拭い取り、チュッと音を立てて吸い上げた。 「な・・なに?・・」 彼は僕のアナルの周りから少しずつ中心に向かってローションを塗りたくった。そして、自分の指に取ると、僕のアナルにあてそっと押した。 「痛っ!」 指が何度もアナルを行き来する。不思議な感覚に襲われ、自然と力が入る。 「ホラ・・力を抜いて。まだ指1本だよ?そうそう、大丈夫だから。」 ローションのせいか、指がもう一本入った。僕の中で彼の熱い指を感じる。クチュクチュといやらしい音をたてて2本の指が違う動きをする。 彼は僕から指を抜くと、自分のいきり立ったペニスにローションをたっぷりかけ、全体に塗り伸ばした。臍に付くほど反り返り、太く血管が浮き出るほど怒張した彼のペニスは、ベッドルームの窓から入る月明かりに照らされ、更に大きく見える。 僕の足を持ち上げ腰を彼の太股の上に乗せると、彼の怒張したそれをアナルにあてがった。僕のアナルから玉袋をまたいでペニスの裏筋へ、ゆっくりと2〜3度擦り付けた。ローションのヌルヌル感がすごく気持ちがいい。 「あああああああーーーーーーっ痛いっ!・・いやだっ!・・・抜いてよっ痛いよっ!・・」 痛さに涙が溢れ、逃げようと暴れる僕を押さえ、彼は更に腰を沈めた。ぎゅっと唇を噛み、彼にしがみつく。が、彼が動き出すと、声を上げずにはいられない。 「痛いっ!・・・もうやだっ! やめてぇっ!!」 彼は黙って激しく動く。熱い鉄の棒が僕のアナルを行き来しているようだ。焼け付くような痛み・・・部屋には僕の声と、僕のアナルから漏れるグチュグチュといやらしい音だけが響く。 どれだけ時間がたっただろうか。 僕が泣き止むのを待って一緒にシャワーを浴びた。 「・・・泣くなよ・・・・・」 彼の声で僕は自分が泣いているのに気づいた。 「そんなに嫌だった?・・・痛かったよな。すごく血が出たし・・」 ああ、こんなときに好きなんて言うべきじゃない。しらけるだけだ。余計嫌われるかもしれない。もっとかっこよく告白したかったのに。どうしよう。でももう涙がとまらない。 彼は泣きじゃくる僕をぎゅっと抱きしめてくれた。けど、愛情は感じられなかった。ただ泣きやむまで抱きしめていてくれるだけだった。 バスルームから出て、シーツを換え一緒にベッドに入った。明日の朝、車で家まで送ってくれるという。手をつなぎながら「おやすみ」といって軽くキスすると、彼は目を瞑った。 しばらくすると彼は寝息を立て始めた。僕は彼の寝顔を見つめていたが、彼と一緒にいるのが辛くなってきた。男がSEXして泣くなんて・・・恋人でもないのに。割り切った関係のつもりだったのに。嫌われたに違いない。そう思うと悲しくて・・・ |
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